2008年8月12日火曜日

夢幻航海 高柳重信 弔旗 詩歌殿 

「夢幻航海」66号が岩片仁次氏より届く。此処数年時間的精神的余裕なく熟読していなかったが、今はそれ等から解放され隅から隅まで読むと、懐かしい人名やらに出会い、本当に貴重な仕事だと思う。

大宮伯爵に言及されている千秋郁子氏の文から高柳重信の逝去のときのこと、思い出す懐かしい名前が少なからず見つかる。

高柳さん逝去の晩は帰宅が遅くなり家に着くなり家内が夕刊を見せながら「高柳重信がなくなったわよ」と告げた。時刻は遅かったがとにかくお通夜にと願泉寺に車を走らせた。
参列の方々もお帰りになり静かな御霊前をお参りをすると、残っておられた寺田澄史さんにお会いできた。寺田さんから志摩聰氏を紹介される幸運を得たが、高柳さんのお引き合わせかと思う。葬儀委員長は高屋窓秋。


「高屋窓秋全句集」高屋窓秋 昭和51年 ぬ書房 限定500部 3,800円 総構成 高柳重信
 背革装

本文中に櫻井氏と姓だけだが懐かしい名前を見つけた。多分当時のことから推測するに櫻井邦彦と思われる。櫻井さんにはその昔、富澤赤黄男と当時のことを随分教えていただき、飲みに行くなど親しくおつきあいさせていただき句集も賜った。昭和57年に櫻井さんの作品をまとめたコピー本、句抄を5部作って差し上げたこともあった。


「硬い雲」櫻井邦彦 昭和59年 広軌発行所 2,500円

他に高柳重信の「弔旗」と塚本邦雄の「メトード」に言及するものあり、高柳重信の初期の同人誌を引っ張りだし、塚本邦雄関連で一時期塚本の側にいた須永朝彦の「反歌」、早川利康の個人誌も加えてみる。


右「弔旗」第一号 昭和23年 発行者 高柳重信 発行所 弔旗発行所 25円
 執筆者 野原正作 楠本憲吉 渡邉貞治 加藤元重 高柳重信
左「弔旗」第二号 昭和24年 52円
 執筆者 同上


「黒魅ミサ」創刊号 昭和25年 発行者 鳥海多佳男 発行所 黒ミサ発行所 20円
 執筆者 高柳重信 加藤元重 鳥海多佳男 下野博志 櫻井邦彦 三角幸雄 岩片仁次
 西野理郎 村松達雄 安達昇 小林守男


「反歌」No.1 昭和45年 発行者 須永朝彦 250円
 執筆者 塚本邦雄 奥村憲右 山中智恵子 大竹蓉子 服部直子 種村季弘
     中島幹恵 原田禹雄


「感情装飾」VOL.1 NO.1 昭和32年 火焔木社
 執筆者 岩田静穂 早川利康 志摩聰 前田甫水

一時期私設「薔薇図書館」なる架空施設を夢見たことがある。富澤赤黄男、高柳重信らに続く人たちの作品集を網羅的に集めてみようというものだった。その始まりを「太陽系」に見立ててみた。


「詩歌殿」NO.1 昭和23年 編集者 富澤赤黄男 発行者 水谷砕壷 発行所 太陽系社 100円
     執筆者
 評論 西脇順三郎 吉田精一 木俣修 三谷昭 高柳重信
     詩 小野十三郎 大島博光 竹中郁 近藤東 安西冬衛 北園克衛
 衣巻省三 菱山修三
   俳句 飯田蛇笏 石橋辰之助 橋本夢道 大野林火 加藤楸邨
 横山白虹 高屋窓秋 瀧春一 栗林農夫 甲田鐘一路 
 有馬登良夫 安住敦 日野草城 本島高弓 富澤赤黄男 
         水谷砕壷 
         短歌 土岐善麿 筏井嘉一 橋本徳壽 長谷川銀作 坪野哲久 
中野菊夫 松田常憲 近藤芳美 五藤美代子 宮柊二

何となく志摩聰の名前が出てきたので第一句集を古書店で見つけたときの驚きを思い出した。


「奇数」志摩聰 昭和26年 波俳句会 50円 限定200部